2010年04月18日
第9地区 批評
この映画は低予算映画ではあるもののお金をかける所の割合が絶妙で、B級の王道的な展開とあの背景の宇宙船に尽きるだろう。あの宇宙船が宙に浮いている絵はID4を思い浮かぶのだが、見事なまでに背景と化しており、この映画の世界観をうまく演出している。高度な科学がありつつも、エイリアンと人が大きな戦争にならずいることをうまく説明しており、設定の上手さを感じる。エイリアンは指揮系統が無いため、本能のママに行動しており見た目と違ってシュールで良く、それに輪をかけて猫缶の扱いがおもしろい。内容的には人種差別などのブラックユーモアがある種のスパイスとして効いているが、説教臭くないところで抑えている。そして主人公は役者が良く、前半のダメ男から感染にて変身していく様がキャラクターとあっていた。中盤から後半以降の展開はB級映画ならではの展開を見せるが前半にある伏線がところどころ良い感じで回収されていくので見ていて面白い。何気に登場しているものが唸る展開として登場する。特にラスト近くのパワードスーツでの戦闘シーンはアイアンマンに通じるものを感じた。また、操縦系統がタッチパネルな宇宙船も今風でgood。ただ、引くシーンがあるとするなら戦闘シーンで次々と人が粉砕するシーンだろう。ただ、B映画なら有りだろう。
個人的にはラストのシュールなワンシーンは良く、前半の何気なシーンの伏線が回収されるのだが内容の割には胸うたれる終わり方だった。B級で万人向けする内容ではないが絶妙なテンポの展開は良い、そしてB級でありながらもキモを抑えている点ではお奨め映画。
90点。
Posted akei : 2010年04月18日 23:59 | 【cinema】
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://afile.net/blog/mt-tb.cgi/1883
